今年のテーマは最低賃金

社会保障WG(小前和男座長)

2021年7月9日(午後6時30分より)WG拡大ミーティングを開催しています。

➀「最低賃金の課題と現状」についてがテーマでした。
 基調報告「最低賃金制度の概要と本年の引上げをめぐる議論」
 報告者 小前和智氏(東京大学大学院経済研究科博士課程)
➁今後の活動について:3つのテーマが討議されています。
・中小企業における最低賃金の引上げの影響について
・家族従事者、フリーランサー・ギグワーカーの労災の特別加入について
・「人権とビジネス」の視点からのサプライヤたる中小企業の実態について

最低賃金の引上げの影響は特に中小零細の卸売業・小売業や宿泊業・飲食サービス業、生活関連サービス業・娯楽業が大きな影響を受けています。諸外国の最低賃金の引き上げは新型コロナウイルスの影響もあり、大きな引上げとなっていないが、昨年我が国は大幅な引き上げがなされています。引き続き大幅な最低賃金の引上げが予定されていることから影響の大きい中小零細企業の対応について、日本商工会議所の動向も踏まえ、検討を深めていく喫緊の課題であることが確認されています。

今後のテーマについては上記の3つの内容が概ね確認されています。なお、今年の1月20日に開催されたSBI第5回理事会において小前和男座長より中小企業のレジリエンスについて課題や問題点を社会保障セ―フティネットを踏まえて研究することは意義があるとの提案がありました。

これらのテーマを研究課題として優先的なテーマを絞って継続的な研究活動を進めていくことを早急にワーキンググループ内の構成メンバーの再編を行い、実行することが優先課題となっています。